プロフィール

八木紀子(やぎのりこ)
広島県福山市在住

■ 株式会社志満建設 ホームページ  https://shima-kensetu.co.jp             

住宅収納スペシャリスト/クリンネスト2級/宅地建物取引士

アパレル会社に勤務後、実家が建設会社を営む夫と結婚し、少しずつ会社の事務の仕事に関わるようになる。自宅の新築を経験したことで、家づくりに興味を持ち、収納の奥深さを知る。現在は家事を担う目線から、お客様へ水まわりやパントリーなどをはじめとした各所収納スペースの使い方や収納家具についての提案を行っている。
3年前に会社が不動産業も開始、結婚後取得した宅建士の資格を活かし、不動産取引の実務にも携わる。夫と愛猫2匹と暮らす。


住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)

使い勝手を重視したコンパクトな動線の自宅キッチン

事務の仕事をするようになったものの、建築業界は全くの未経験で、家づくりについてはわからないことばかりでした。整理収納にもずっと苦手意識があり、当時夫と暮らしていた3LDKの賃貸アパートではスペースをうまく使えず、一部屋は、ほぼクローゼット兼物置のような状態で、モノを出しっぱなしにしていることもよくありました。その後、ショールームを兼ねた自宅を建てようということになり、その際依頼をしたキッチンメーカーの女性担当者さんから、整理収納アドバイザーさんをご紹介いただいたことがきっかけで、初めて収納の世界にプロがいることを知りました。

その時のアドバイザーさんからのヒアリングに「ここまで考えて収納を作るのか」と衝撃を覚えました。そしてその提案を参考に建てた自宅の心地良いこと、仕組みを整えれば私でも片付けられるようになることを知ったことで、収納の奥深さを自分でも学んでみたいと思うようになり、まずそのアドバイザーさんの整理収納アドバイザー2級講座で整理収納の基本を学びました。その後、住宅収納スペシャリストという資格があることを知ったとき、「住宅収納」という言葉にピンとくるものがあり、迷わず受講を決めました。

住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと

ご夫婦用のクロークを併設した玄関直結のパントリー

これまで事務の仕事に徹していましたが、資格取得後は、家づくりで体験したこと、講座で学んだことを自社のお客様にもお伝えしなければと、お客様との打ち合わせに同席するようになりました。

そんなとき、住宅収納スペシャリスト独自のヒアリングシートや持ち物の分類ツリーといったアイテムがあることがとても心強く、これまでこのような仕事の経験がなかった私でも、気負わずに臨むことができました。様々なお客様からお話しをうかがう中で、建物の外観や間取りについては様々なご要望をお持ちでも、収納スペースや収納家具については、まだはっきりとしたイメージを持たれていないお客様や、また、私が過去そうだったように、整理収納に対して漠然とした苦手意識があるお客様がおられることがわかりました。そのようなお客様には打ち合わせの際、自宅をご案内し、収納スペースがあれば良い、ではないことや、仕組みが整えれば片付けられることを、自らの体験として実感を持ってお伝えすることができています。生活動線に適った収納スペース、高さや奥行きなど実際の寸法を体感いただけることはもとより、建てた後の現実的な生活を感じていただけることが自宅ならではで、お客様からは「家を建ててからのイメージもしやすい」ととても喜ばれています。

今後の展開(夢)

寝室と洗面をつなぐファミリークローゼット

自宅の新築をきっかけに、整理収納アドバイザーの先生とご縁をいただき、整理収納の世界を知ったことで、住宅収納スペシャリストという資格に出会えました。最近は、お客様から「ここまで考えるんですね!」とのお声をいただけるようになり、私自身の体験を、お客様に繋いでいけていることを何より嬉しく感じています。自分がこのような仕事をすることになるとは、正直思ってもみませんでしたが、今では、お客様の大切な家づくりのお手伝いができる、この仕事にやりがいと喜びを感じています。

今後は、住宅収納スペシャリストのスライドを使ったワークショップなども開催し、お客様や身近な方々から住宅収納について知ってもらい、より快適な暮らしへのきっかけ作りができればと考えています。心地よさは一人ひとり違います。ライフステージが変化しても、10年15年と長く心地よく暮らせる家づくりを、目の前のその人(そのご家族)のために、ご提案していけるよう、ますます学びを深めていきたいと思っています。

おわりに

さて、第38回目の「全国の住スペ紹介」、いかがでしたでしょうか。

今回の八木さんのお話で特に心に残ったのは、「仕組みを整えれば、自分でも片付けられるようになった」という言葉です。ご自身のリアルな体験だからこそ、お客様の心にも深く響くのだと感じました。片付けが苦手だった経験があるからこそ、不安を抱えるお客様にも自然と寄り添えるのですね。
また、ヒアリングシートや分類ツリーを使い、お客様一人ひとりの悩みに耳を傾ける八木さんの姿には、住宅収納スペシャリストとして大切にすべき「広さよりも、暮らしに合わせた仕組みづくり」という考え方がしっかりと息づいています。
今後はワークショップを通じて、地域の方々へも活動の輪を広げていかれるとのこと。ご自身の経験を活かしながら、自分らしいペースで仕事の幅を広げていく八木さんの姿は、無理なく、長く、そして楽しく働き続けるための理想的なお手本のように感じました。