プロフィール

原山千賀子(はらやまちかこ) 
長野県長野市在住
HIBARI HOME 原山工務店

住宅収納スペシャリスト / 整理収納アドバイザー2級 / ルームスタイリスト2級 / 食品衛生責任者

1967年創業の工務店に嫁ぎ経理業務に携わったのち、2019年に代表を引き継いだ夫と共に多岐にわたり業務に携わるようになりました。現在では広報業務の他、プロ目線・主婦目線で収納や暮らしに特化したプランニングからお客様とのお打ち合わせなど幅広く業務を行っております。
また暮らし全般に興味があり、ハンドメイドで裁縫の仕事や、カフェを運営したこともございます。

■HIBARI HOME 原山工務店 ホームページ http://www.harayama-koumuten.jp

住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)

自宅クローゼット〈before〉
自宅クローゼット〈after〉

もともと片付けが苦手で自分の家をきれいにしたいという気持ちももちろんありましたが、やはりお客様の家づくりに携わるからには、私のように収納で悩んでほしくない!収納で後悔しない家づくりをご提案したい!という想いを、プランニングをするようになって強く思うようになりました。

そこで工務店の先輩奥様のアドバイスで、まずは整理収納アドバイザー2級を取得しました。ですが、得た知識をどうやって家づくりに活かしていいのかわからず、自分の力量不足なのかも…と諦めかけていたころ、思い切って以前より気になっていた住宅収納スペシャリストを取得しました。私が求めていたのはこれだ!これでお客様に自信を持って「収納で後悔しない家づくり」をご提案することができる!と気持ちが高揚したのを今でもはっきり覚えています。

住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと

あたたかみある木の建具で統一した収納がある
自宅キッチン

まずは自信を持ってお客様にヒアリングできること。住スぺオリジナルのヒアリングシートがあれば怖いものなしです。ヒアリングシートを使ってお客様に丁寧に聞き取りをすると、お客様の暮らしも徐々に見えてきて収納以外のゾーニングにも役立ってきますし、お客様の心も開かれていってお互い打ち解けることができます。打ち合わせの早い段階で「収納についてもしっかりヒアリングさせていただきます!」と伝えると、お客様もその日を心待ちにしてくださっているように思います。

個人的には、長年忙しいからと言って後回しにしていた自宅の収納が徐々に片付き始めています。一か所きれいになる度に気持ちもすっきり、自分がご機嫌になるのが手に取るようにわかります。そして私の機嫌はすぐに家族に伝わり、家族みんなが機嫌よく笑顔でいられる。これからもっともっと整理収納を自宅で実践し、その経験も踏まえながらお客様にアドバイスしていきたいと思います。

今後の展開(夢)

使いやすさを考えた
パントリー内可動棚
お施主様指定のサイズで造った
収納棚

私には「お母さんがしあわせなら、家族もしあわせ」という強い想いがあります。お母さんがいつも笑顔でいれば、家族も幸せな気持ちになる。家族に幸せになっていただくことで私も幸せな気持ちにさせていただけます。

私にできることは、まず使いやすい収納をつくりお母さんを笑顔にすることです。使われる方の適材適所に収納をつくり、探す時間を可能な限り減らしてあげること。それから忘れてはいけない「笑顔の種」。お客様から「自分の好き」を引き出して、それを収納や間取りに盛り込み、「世界に一つだけの大好きな家」をつくること。

私は、丁寧に収納を考えた心豊かになる空間づくりで、お母さんとご家族をしあわせにしたいと思っています。そして行く行くは、カフェを併設した事務所を新設し、よりお客様の暮らしに寄り添い地域と共に成長し続けたいと思います。

おわりに

さて、第二十五回目の「全国の住スペ紹介」、いかがでしたでしょうか。

もともと片付けが苦手で自分の家をきれいにしたいという気持ちや収納の悩みから、後悔しない家づくりを提案したいと整理収納を学び、現在は住宅収納スペシャリストとして、ご主人とともにお仕事をされるようになった原山さん。

ご自身の経験は、片付けの苦手なお施主様へのプランニングに活かされています。
工務店や設計事務所の家業を手伝う奥様は、事務をメインにされている方が多くいらっしゃいますが、原山さんのようにヒアリングから関わり、家事動線や収納など女性ならではの目線でお仕事へ関わるようになれたら、提案やお客様にとってプラスになることが沢山あるのではないでしょうか。

住宅収納スペシャリストの学びから、自信をもって収納提案ができるようになり、ご自身の夢が広がっていらっしゃるのを頼もしく感じました。