プロフィール
里舘友子(さとだてともこ)福岡県福岡市在住
一般家庭向け整理収納の専門家として2008年起業。これまで延べ4,300件以上のご家庭に伺い、整理収納コンサルティング及び整理収納サービスやアドバイスに携わる。
それぞれの片付かない問題を客観的に洗い出して、目的にあわせた具体的な改善提案書や工程表を作成、計画的に進める手法を得意としている。
豊富な経験を活かし、リフォームや新築時の収納アドバイスや、住宅系企業様主催の収納セミナー、地域の公共団体様主催のセミナー等多数講演。
RKB「今日感テレビ」 OBSラジオ テレビ東京WBS などマスコミ出演多数
■暮らし美人化計画ハウスキーピングSan ホームページ https://house-keep.info/
住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)
日本の家庭の収納スペースにはどのようなものが収納され、どのように使われているのか、そしてどのようなことにお困りなのか。
問題点を明確にするために数多くのお客様の住まいを計測し続け、所有している物の量を数え続け、リアルな生活動線を観察し、それぞれのご家庭ごとに改善を提案してきました。
そして気付いたことは、「片付けが苦手だから」とか「物を捨てられないから」などの人の問題だけではなく、「住宅の収納スペースの在り方」も大きく影響していることでした。
理論、テクニック、アイディア、習慣や動線を変える、など住まい手が努力しても改善が難しい物件に出会うことがしばしばあり、もどかしい思いをしてきました。
2015年夏、同じようにもどかしさを抱えていた「心地よく住む研究会」現会長の川島が、その問題を解決する資格を作りたいと明確なビジョンを掲げてくれたことがきっかけとなり、有志が集まり試行錯誤して「住宅収納スペシャリスト」という認定講座を立ち上げ、今に至ります。
住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと
(質問の意図とは少し異なると思いますが、)
住宅収納スペシャリスト認定講座をどのようなプログラムで作り上げるべきか、立ち上げメンバーと共にまず市場調査のためにアンケートを取りました。
対象は
①新築やリフォーム経験のある施主の方々
②住宅メーカーや工務店、マンションデベロッパーの営業職や設計など住宅を提供する方々
です。
その結果、どちらも収納について悩んでいたことが明確になりました。
①の施主側は②の担当者に対して収納も専門のはずだと期待し、②の方々は収納について相談されることが多いのにどのようにアドバイスをすればよいのかわからない、というように、です。
つまり、これまで住宅収納の専門家が不在のまま住宅が提供されていたということが明らかになったのです。
①と②の双方に役立つ住宅収納スペシャリストは不可欠であると確信した瞬間でした。
日本中の家庭の収納を変えようと、皆で情熱を注いで講座を作り上げました。
個人的な活動としては新たなフィールドが広がりました。「住宅収納スペシャリスト」の講師としてだけでなく、住宅関連会社とタックを組んでセミナーや新築リフォーム前の収納相談会を定期的に開催。また、新築・リフォーム時の収納計画提案書の作成依頼が増えました。
今後の展開(夢)
2021年3月に新築・リノベーションの収納計画専門チームOSAMARU住まい研究所を、
住宅収納スペシャリストの資格を有する3名で発足いたしました。
ホームページ https://osamaru.wixsite.com/website
インスタグラム https://www.instagram.com/osamaru.life/
営業企画リフォームデザイン、建築士、整理収納コンサルタントと、それぞれの異なる経験や実績の掛合わせを強みとして、一軒のお客様のために最高の収納計画をデザインし設計迄できるチームです。
チームとしての活動は始まったばかりですが、今後はこのチームでお客様それぞれに合わせた片付けやすい収納計画をどんどん提供していきたいと思っています。
日本中の家庭が片付かないイライラから解放されてもっと大事なことに時間やお金を使うようになれば、環境問題まで変えられるはずだと信じています。
おわりに
さて、第十九回目の「全国の住スペ紹介」、いかがでしたでしょうか。
6年前に住宅収納スペシャリストの立ち上げメンバーで講座をつくりながら、「資格を取得した方達が業界を超えて手を組み、片付けやすい家が完成するビジネス形態を広げたい」と話していたことを里舘さんが実現されました。
「OSAMARU住まい研究所」は、建築士と整理収納ADが其々の経験と実績を活かし、住スペの理論をベースに収納計画専門チームとして新築・リノベーションの間取りづくりに取り組まれています。
里舘さんのチームは、新しい仕事の可能性を見せてくれます!
これからの活躍にワクワクします!