「私の働き方インタビュー」Vol.37を更新しました

全国の住スペさんを紹介する「私の働き方インタビュー」のページを更新しました。Vol.37は、二級建築士・インテリアコーディネーターとしても活動されている、今福由紀子さんです。

プロフィール

今福 由紀子(いまふくゆきこ) 
宮城県 在住 

株式会社Aete 代表取締役              

 

住宅収納スペシャリスト / 二級建築士 / インテリアコーディネーター

二級建築士・インテリアコーディネーターとして、1,200件以上の住まいづくりに携わる。住まい手の「日々の暮らし」に寄り添った提案を信条とし、現在はインテリアコーディネート事務所アエテとして、インテリア、収納計画までをトータルでプロデュース。
「片づけに追われる毎日ではなく、自分らしく人生を楽しめる家」をコンセプトに、建築の専門知識と収納のメソッドを融合させた独自のコンサルティングを展開している。機能美と暮らしやすさが共存する空間づくりを得意とし、家を建てた後の満足度を最大化させるサポートに注力している。

■ ホームページ:https://aete-inc.jp

住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)

ご依頼いただいたショップのバックヤードを計測

数多くの住まい造りに携わる中で、一つの大きな壁にぶつかっていました。それは「プラン上では完璧な収納スペースを作っても、実際に住み始めると片づかない」というお客様の声です。広さや棚の数は十分なはずなのに、なぜ暮らしがスムーズにいかないのか。その答えを探していた時に出会ったのが、住宅収納スペシャリストでした。

それまでの私は、建築基準や効率的な動線、インテリアの美しさを優先して考えていました。しかし、この資格のカリキュラムを通じて、住む人の「モノとの付き合い方」や「整理の癖」といった、ソフト面からのアプローチの重要性を痛感しました。家を建てる前のヒアリングにおいて、単に「何をどこに置くか」を聞くのではなく、暮らしの根底にある問題解決を提案できるようになりたい。建築の専門知識に、片づけのメソッドを掛け合わせることで、本当の意味で「人生が豊かになる住まい」を届けられる確信を持ち、取得を決意しました。

住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと

ショップ内の整理収納作業

最も大きな変化は、お客様へのヒアリングの質と提案の「納得感」です。以前は「パントリーが欲しい」と言われれば、その面積を確保することに注力していました。しかし受講後は、お客様が把握しきれていないストックの量や、買い物の頻度、料理のスタイルまでを深く掘り下げて共有できるようになりました。
住宅収納スペシャリストの理論を用いることで、収納の必要性を「なんとなく」ではなく「根拠を持って」説明できるようになったことは、大きな強みです。例えば、生活動線に合わせた「モノの定位置」を具体的にシミュレーションすることで、図面の段階で将来の散らかりを予測し、未然に防ぐ提案が可能になりました。
結果として、お客様からは「自分たちの暮らしをここまで理解してプランにしてくれるとは思わなかった」という深い信頼をいただけるようになりました。単なるハコではなく、そこで送る「時間」をデザインしているという自負が生まれ、仕事に対するモチベーションも一層高まりました。

今後の展開(夢)

今後の展望としては、二級建築士・インテリアコーディネーターとしての専門技術に、住宅収納スペシャリストとしての知見をさらに深く融合させ、お客様一人ひとりの「一生モノの暮らしやすさ」を追求し続けていきたいと考えています。

家づくりは完成がゴールではありません。数年、数十年と住み続ける中で、家族構成やライフスタイルは必ず変化します。その変化に翻弄されるのではなく、住まいが柔軟に暮らしを支えてくれる。そんな「育つ収納計画」を、設計の初期段階からスタンダードに組み込んでいくことが私の使命です。

具体的には、単なる収納スペースの確保に留まらず、家事動線の徹底した効率化や、お子様の自立を促す収納環境の構築など、住まい手の自己実現を後押しする空間づくりを強化していきます。「片付けが楽になったことで、家族と笑顔で過ごす時間が増えた」「趣味に没頭できる心の余裕が生まれた」というお声を一つでも多くいただくことが、私にとって最大の喜びです。

インテリアと収納の両面から住まいをトータルにマネジメントできるプロとして、お客様の人生の伴走者であり続けたい。一軒一軒の住まいに真摯に向き合い、住むほどに愛着が深まる「本当に帰りたくなる家」を日本中に増やしていくことが私の大きな夢です。

おわりに

さて、第37回目の「全国の住スペ紹介」、いかがでしたでしょうか。

建築基準や効率的な動線だけでなく、その先にある住む人の「モノとの付き合い方」や「整理の癖」といった、日々の暮らしまで丁寧に考えられているからこそ、お客様の深い納得や信頼につながっているのだと感じます。

今福さんがぶつかった「プラン上では完璧な収納スペースを作っても、実際に住み始めると片づかない」という壁に真摯に向き合い、お客様の声に耳を傾けてこられたからこそ、「自分たちの暮らしをここまで理解してプランにしてくれるとは思わなかった」という信頼の声へとつながっているのではないでしょうか。

ヒアリングを通して、一人ひとりの暮らしに合った収納をかたちにしていくそのプロセスは、これからの家づくりにおいて、ますます大切になっていくと感じます。

今福さんのように、設計の段階から収納と暮らしを一体で考える方が増えていくことで、住まいのあり方も少しずつ変わっていく——そんな未来を感じさせていただきました。