「私の働き方インタビュー」Vol.29を更新しました
全国の住スペさんを紹介する「私の働き方インタビュー」のページを更新しました。Vol.29は、総合住宅メーカーにお勤めだった経験を活かし、地元工務店のプランニングやセミナーなどで活躍されている益子恭子さんをご紹介いたします。
プロフィール
益子恭子(ましこきょうこ)
栃木県大田原市 在住
住宅収納スペシャリスト / 整理収納アドバイザー1級 / インテリアコーディネーター / 福祉住環境コーディネーター2級
子育てをしながら、訪問介護や介護予防に携わる。この時、お家で生活していくことの大切さを知る。
子育てが落ち着き、好きだった「家」にかかわる仕事がしたく、総合住設機器メーカーで働き始める。在職中1,000件以上の新築・リフォームの提案や現場経験から、人によって様々な生活バターンや価値観があることに気づく。
50代を迎え、時間の使い方を変えたいと思うようになり、退社することを決意。
現在、今までの経験を活かし、地元工務店のプランニングや、そのお客様へ収納のアドバイスなどを行いながら「整理収納の基本のお話」「終活にもつながる整理収納」などのセミナーも開催。
住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)
住設機器メーカー在職中、キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面などの提案・アドバイスをしていました。お客様とショールームで実物を確認し、カタログを見ながら、細かく打合せをしたはずなのに、引き渡し後に訪問すると、うまく使われていない様子を目にすることがありました。ちょっと残念な気持ちになります。
これから家を建てる方、リフォームする方へ提案する機会があるのに、私に何が出来るだろうか。キッチンなど、それ単体で考えればご要望に沿っています。
では、何が違い、何が足りないのか。整理収納の知識だけでは足りない何かがあると思うようになりました。
そんな時、住宅収納スペシャリストの講座があることを知り受講しました。
私に足りなかったのは、この考え方だと気づくことができました。
住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと
住宅収納スペシャリストの【じぶん発見ノート/片付けやすい収納の秘密】セミナーが開けるようになったことは、大きな変化です。
ショールーム案内の経験から、ご家族で意見が合わなかったり、決められなかったりするケースを多く見てきました。
本格的な打合せが始まる前に、ご家族でイメージを話したり、それぞれの好みや大切な物を互いに知るための時間が持てたらいいなと思っていました。
お客様向けのセミナーを工務店様も一緒に聞いていただく事で、その大切さを伝えられるようになりました。
さらに、住まい手の想いと、工務店の想いをつなぐことが出来る「ツール」と「伝え方」を習得し、プロとして自信をもって収納の提案が出来るようにもなりました。
なぜヒヤリングシートや分類ツリーを使って細かなところまで聞くのかをわかってもらえると、お客様も積極的に取り組んでいただけます。家作りが、心地よく生活する空間作りへと変わっていくのは嬉しいことです。
今後の展開(夢)
「お家」って、大切だと思うのです。福祉の仕事をした経験や自身の体験から、そう思うようになりました。
「人生100年時代」と言われる今日この頃です。
人生後半は 働いていた時と同じくらいの時間が残っているといわれています。お家時間が増えますよね。だからこそ安心・安全に自分の好きな空間で暮らすことができれば、幸せではないでしょうか。家庭内事故が多いと聞きますが、家の中を整理したり、形を変えたりすることで事故も減らせます。
お家の中も、そこで暮らす人のライフステージに合わせて変えていくものだと思います。
その時々にあわせて、適切な整理収納プランを取り入れることが出来れば、思いを込めて建てたお家で ずっと心地よく暮らしていけると思います。
いつまでも自分らしく暮らせる環境づくりの提案ができて
お一人お一人の暮らしにより沿い、家づくりに関わる人たちが笑顔でいられる橋渡しができればなと思います。
おわりに
第29回の「全国の住宅スペシャリスト紹介」はいかがでしたか?
今回は、介護関連のお仕事を経験されたうえで住関連の仕事をしてきた益子さんのご紹介でした。益子さんは、お客様のライフステージに合わせた環境づくりを提案し、その豊富な経験を生かしてしっかりとしたアドバイスを行っています。また、住スペの講座で学んだ知識とツールを仕事に活用し、ご自身のスキルアップにも努めている姿がとても印象的でした。自分に足りない部分を学び、それを仕事に反映させる姿勢は、非常に整理された考え方の持ち主だと感じました。
益子さんのように、お客様の暮らしに寄り添ったご提案は、お客様が歳を重ねても安心して任せられる信頼感を与えますね。