「私の働き方インタビュー」Vol.26を更新しました
全国の住スペさんを紹介する「私の働き方インタビュー」のページを更新しました。Vol.26は、二級建築士としてリフォーム工事を中心に建築業界で20年以上働いてこられ、建築と整理収納を組み合わせリフォーム工事を行う「こもれび.ぷらん」を立ち上げた荒川淳子さんのご紹介です。
プロフィール
荒川淳子(あらかわじゅんこ)
愛知県 小牧市在住
こもれび.ぷらん 代表
リフォーム整理収納アドバイザー / 整理収納アドバイザー1級 / 住宅収納スペシャリスト / 二級建築士・発達支援教育士 / キッチンスペシャリスト / 1級エクステリアプランナー
二級建築士としてリフォーム工事を中心に建築業界で20年以上働いてきた私ですが、実は片付けが苦手でした。
知識や経験を活かして自身で設計した自宅も、子育てしながら働く毎日に追われ片付が上手くできないと悩む日々。何とかしたいと模索するなか、整理収納に出会い暮らしに取り入れると、瞬く間に部屋が整い日々の変化に感動しました。そこで、建築と整理収納を組み合わせリフォーム工事を行う「こもれび.ぷらん」を立ち上げ、住空間の相談にもヒアリングを重視し対応しています。片付けが苦手な方に、「自分の暮らしに合った整理収納と住空間を選ぶ大切さ」を広めたいとZoomや商工会議所、市民講座にて伝えています。
■こもれび.ぷらん ホームページ https://komorebi-plan.com
《 Instagram 》https://instagram.com/komorebi.plan?r=nametag
《公式LINE》https://lin.ee/5tvRgjt
住宅収納スペシャリストとの出会い(取得した動機)
建築業界に携わりながらも片付けが苦手だった自分が、整理収納を学ぶ事で劇的に暮らしが快適になった経験から、建築には整理収納の学びが不可欠だと気づきました。
そして、リフォームするタイミングに整理収納を組み合わせることこそ、お客様の望む暮らしに繋げられる!と確信し、提案へ取り入れようと考えました。
しかしリフォーム業界では「整理収納は住まい手側の努力」として考えられていたので、想像以上に建築とは別次元の事柄として捉えられていると痛感しました。
住宅建築と整理収納を関連付けて考えることの大切さを上手く伝える為に、説明能力を身に付けたいと思い住宅収納スペシャリストの資格を取得しました。
また、建築と整理収納を組み合わせることの重要性を認識して働いている住宅収納スペシャリストの先輩方に出会いたいという気持ちもあり、受講しました。
住宅収納スペシャリストを受けて変わったこと
私の望んだように、住宅建築と整理収納を組み合わせた仕事の経験から作り出された、ヒアリングシートや分類ツリーとの出会いがありました。
それは、私にはまだ上手く形にも出来ない想いを可視化してもらった様な、素晴らしいツールで、現在は私のリフォーム現場でのヒアリングや収納計画を提案する際の基本となっています。
そして、受講中に講師から聞かれた「自宅の中で好きな所は?」という質問に、楽しい気持ちで答えたことがとても印象深く、今ではヒアリングや講座で私もよく聞いています。
お客様にも同じように楽しい気持ちで住空間の相談をしていただきたい!この人にプランを一緒に考えてもらいたい!と思われるような存在になりたいと考えています。
いま、住空間を創り出す仕事に取り組む中で遭遇する、様々な判断が必要になる場面で、「私が一番大切にしたいのは住まい手の暮らしです!」と自信を持って言えるようになれたのは、資格を通して出会えた先輩方との交流によるものだと感謝しています。
今後の展開(夢)
住まいは家族との関係や人生全体を左右するほどの生き方の基盤になるものだと思います。
しかし、リフォームを機に今後の暮らしを作り出す貴重なタイミングにも関わらず、多くの人が「これからどんな暮らしをしたいか」という事にフォーカスしないまま、業者さんと少ない打合せだけで任せてしまった結果、生活の質を向上出来ない残念なリフォーム工事が沢山起きています。
この問題を解決するためには、暮らす人の話をしっかり聴き取りして暮らす人の味方になり、実生活に必要な整理収納の知識を持つ整理収納アドバイザーと一緒にリフォームを考えることが普通の選択肢として、簡単に選べる様な時代になる事を願っています。
その為に私ができる事は、まず、ご依頼頂けた仕事を一生懸命、理想の仕上りになるように頑張る事だと思っています。
その上で、その選択肢の普及の為に、情報発信や講座などにも力を入れ、1件でも多く物件が理想の暮らしにつながる良きリフォームになる事を願い頑張っていきたいと思っています!
おわりに
さて、第二十六回目の「全国の住スペ紹介」、いかがでしたでしょうか。
リフォーム工事を中心に建築業界で20年以上働いてきた荒川さんが、建築と整理収納の組み合わせの必要性を実感され、お仕事内容を替えられた。
これは、住宅業界へ整理収納の必要性を伝えたいと活動してきた私たちにとって、とても励みになる事例でした。
荒川さんのような方が住宅業界に増えたら、整理収納の苦手なお施主様でも快適な暮らしを作り出すことができるでしょう。
「整理収納は住まい手の努力」と、思い込んでいる住宅業界を変えていきたい!と、同じ志をもった荒川さんのますますのご活躍を心より応援します。